SNSの利用による大きなデメリットとしてあげられるのは、「画面の中で輝く人」と自分を比較した際に生まれるストレスです。
Facebook等のソーシャルメディアを利用することで、さまざまな利用者の投稿内容を閲覧でき、多くの人の生活を垣間見ることができます。
ここで注意したいのは、その投稿内容が実態とやや乖離があるという点です。
いくつかの研究から、SNSの場合、投稿者が内容を「盛る」ことが指摘されています(*3)。
対面でのコミュニケーションとは異なり、SNSではスマホやPCの画面越しでのコミュニケーションとなります。この際、SNSに掲載する文章や写真によって投稿者の印象が形成されます。
良い印象を持たれたいと思うのは、多くの人に共通するため、投稿者はポジティブな文章や写真を意図的に選択する傾向が強くなります。またネガティブな投稿よりも、ポジティブな投稿のほうが受けが良いという点も、この傾向に拍車をかけると考えられます。
このようにSNSは投稿者がImpression Management(印象管理)を行いやすい媒体であり、どうしても実態よりもきらびやかな投稿が多くなるわけです。
■SNSを多く利用する人ほど、幸福度が低下する傾向
SNSの利用にはメリットとデメリットがあるわけですが、果たしてどちらの影響の方が大きいのでしょうか。
この点に関して、オランダのマーストリヒト大学のフィリップ・ヴァーダイン准教授らが28個の既存研究を調査し、その動向を明らかにしました(*4)。
その結果を端的に言えば、こうです。
「Facebookに代表されるSNSの過度な利用によって、幸福度が低下することを示す研究が優勢である」
この結果は、SNSの利用ではデメリットの方が大きいことを意味しています。
ちなみに、Facebook、Twitter、Instagramの利用と幸福度の関係を検証した最新の研究によれば、10日間の検証期間内において、毎日これらのSNSを多く利用する人ほど、幸福度が低下する傾向が確認されています(*2)。
また、Facebookの利用を1週間やめた場合、幸福度が逆に向上したと指摘する研究も存在しています(*5)。
これらの研究を見ると、SNSの使い過ぎは禁物であると言えるでしょう。
■「ただ眺めているだけ」では幸福度が低下する
ヴァーダイン准教授らはSNSの利用方法によって幸福度に及ぼす影響が変化することも明らかにしています。
特にSNSを「消極的に」活用する際、幸福度の低下が顕著であると指摘しています(*6)。
ここでのSNSの「消極的な」活用とは、他の利用者との直接メッセージのやり取りを行わず、他の利用者の投稿等を閲覧するのみに使用する場合を指しています。
おそらく、「画面の中で輝く人」と自分の現状を比較してしまい、劣等感や嫉妬にさいなまれ、幸福度が低下してしまうためだと考えられます。
■幸福度を高めるSNSの利用方法
ヴァーダイン准教授らは、SNSの使い方によって幸福度が向上する場合もあると指摘しています。
それは、他の利用者との直接的なメッセージのやり取りや自らの情報更新、さまざまなリンクの共有といった形で「積極的に」SNSを活用する場合です(*7)。
他の投稿者の更新情報を見る消極的な利用では幸福度にマイナスの影響をもたらしますが、SNSを積極的に活用し、他の利用者との交流を深める使い方であれば幸福度の向上に寄与するというわけです。
SNSを積極的に活用し、他者との交流をはかることは、疎外感や孤独感を低下させます。これが幸福度の向上に一役買っているというわけです。
2022/03/18 8:00
全文はソースでご確認ください。
https://president.jp/articles/-/55403
スレタイに「ヴァーダイン准教授」入れればオーラロード見えるくらいは伸びるのに
何の意味があるのか教えてくれ
自己満や単なる記録に意味求められても
アップするのはまあ分かるが、
わざわざ赤の他人のそれを見に行く奴が理解できない。
まして自分から見に行って叩く奴は病気だろ。
ただただそれを眺めるだけのものだったんよな
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